東京駅の地下街探検を兼ねて、回顧展「アルヴァ・アアルト ‐ もうひとつの自然」に行ってきました。場所は東京ステーションギャラリー。東京駅の丸の内北口構内の1Fと2Fです。
アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、「マイレア邸」「パイミオのサナトリウム」「ヴィーブリ(ヴィーボルク)の図書館」など、個人邸宅から公共建築までを設計したフィンランドを代表する建築家です。
建築にあわせてデザインした家具、照明、ドアノブ、壁面の素材や、アームチェアやスツール、イッタラのガラス器流線形のガラス器などのプロダクトデザインは、今やフィンランドデザインのシンポルといえるほど世界中で親しまれています。 撮影は禁止なので、以下はサイトからお借りした写真です。
〈パイミオのサナトリウム〉病室の再現
洗練されたデザインであるとともに、長期間、ここで暮らす患者のことを考えたつくりになっています。 例えば寝て暮らす人のために天井に照明はつけない。洗面台の水音をできるだけ小さくするため、ボウルに水が当たる角度を工夫するなどの配慮がなされています。
こちらは脚がスチールパイプですが、その後、暖かみのあるしなやかな自然素材を使うことを大切にし、積層合板を使った曲木の実験を幾度となく行っています。
積層合板の曲げ木によるレリーフ
リクライニング・チェア
曲げ木の技法は様々な製品に応用されています。
照明
光源が直接視界に入らないように、反射によって室内全体に光を拡散できるよう設計されています。
アルテック設立時のマニフェストや展示会の招待状デザイン
文字のフォントや余白のバランスがスタイリッシュ! どの作品を見ても「美しい~✨」と独り言を言ってしまうくらいステキでした。
出口にある休憩室に曲げ木やスツールが置いてありました。
今回のキービジュアルを取り入れたグッズがいろいろありました。
2Fから通路に出てみると、あぁ、ここに出るんだ!と納得。
あの八角形ドーム2Fの通路。ぐるっと一回りできます。 そにはいろいろな歴史や古い建具や瓦などが展示されていて必見です。
模型もあります。
次回の企画展は「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」ですよ。 こちらも見逃がせませんね。 次は、KITTEのインターメディアテクに行きます(つづく)