リニューアルしてから久しぶりに訪れた東京都近代美術館。
「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」です。
ミナは 言わずと知れた、皆川さんオリジナルのテキスタイルを使った服をはじめ、家具や器といったプロダクトデザインまで幅広く手掛ているブランドです。
「せめて100年つづくブランドに」という皆川さんの想いから始まり、現在まで25年にわたり作品を発表し続けてきたブランドと、皆川さんのクリエイションを紐解く過去最大規模の展覧会 となっています。
最初のお部屋に入ると、ミナの生地でつくったクッションが壁一面に! おもわず「うわ~~~ 😍 」ってなります。
もう、顔をうずめてもふもふしたい気分。
来年こそ、ミナのクッションカバーを買おうかな~、、なんて夢が広がります。
続いて、 ブランドアイコンのような存在にもなっている「タンバリン」の部屋。
この〇〇〇〇〇〇の刺繍が輪になった模様。 一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか。 この刺繍は機械でやるんですが、ひとつに9分37秒かか るんですって。そして ひとつのタンバリンには6.93メートルの糸が使われているそうです。
一見単純なデザインと思うようなものでも、ひとつひとつ皆川さんが手描きしたものを忠実に再現するために何度も試作が繰り返されていて、おどろくほどの時間と職人さんの技術が織りなす世界なんだ...と改めて感動せずにはいられません。
続いては「森」と名付け られた洋服の部屋です。
部屋全体にUの字に飾られた400着以上の服たち。圧巻です。
つい「あ。あれなら私も着られそう!」と思ってしまうけど、たぶんそれは私の勘違いで、、、着てる人を見て「かわいいなー」って思ってるくらいが平和かもフフフ。
実際、ミナの服をまとって見に来てる人も何人かいて、でもモデルさんみたいにスラーっとした人ばかりで「あぁ、こういう人のためにある服だよねー」と納得させられました💧
次は、映像の部屋。撮影は不可でした。 ミナを着ている人々の日常を映像作品にして流しているのですが、その部屋に置かれた椅子たちがまたミナのテキスタイルをつかっていて、かわいいんです!
次の部屋は、皆川さんの描かれた原画や、インハウスのデザイナーの田中景子さんが描かれたものが展示されています。
もう、デザインというより絵画ですね。家に飾りたい!
続いては「種」 と名付けられた、デザインの出発点のようなものが散りばめられた部屋です。 皆川さんがインスピレーションを受けたものや、試作の前の段階のほんとうに種のようなものなど。作業風景の動画もあり、食い入るように見てしまいました。
端切れもムダにせず、くるみボタンやトートにしたり。
こんな貴重な手描きの指示書みたいなものまで展示されています。 「忠実に表現してください」という言葉が何度も何度も出てきます。
これらは刺繍の試作段階のもの。捨てられてしまうものもあるとか。もったいなーい。
こちらは「シェルハウス」という宿泊施設のプロトタイプだそうです。 階段をのぼって、二階がベッドルーム 。
フィボナッチ数列という、貝殻のうずまき構造から着想されています。
終りに近づいてきました。 ここのテーマは「洋服と記憶」 実際にミナの洋服を長年着ていた客様からお借りした洋服と、それにまつわる思い出がパネルに書かれていて、読むとジーンとしてしまいます。
17年も着ていたお客様もいて、すごいなー、私はファストファッションばっかりだから長くても5年だなー(物持ちいいんで💦)なんて。
最後は年表の部屋です。
1967年は皆川さん誕生の年。
1995年に「ミナ」を設立。そこから100年つづくように。
2095年。皆川さんも(私も)もうこの世にはいなくなるはずですが、ミナのデザインや洋服や皆川さんの想いはこの先も「つづく」んですね。そんな壮大なテーマに取り組める人って世の中にどれくらいいるんでしょうか。素晴らしいお仕事です。
とにかくいろいろな刺激をもらってきました。
さて、ランチですが、リニューアルされてレストランが「100本のスプーン」になっていました。以前は薄暗くて実験室みたいなレストランで、それはそれで気に入っていたのですが、今度は明るく開放的で広々としたせいか家族連れの方が多く利用されてるようです。 どれも美味しそう。 迷いに迷って「ウクライナ風の白いビーフストロガノフ」 生クリームとチーズが濃厚でお肉も玉ねぎも絶妙に美味しい!また食べたい!
今回の展示では、グッズもいろいろ販売していました! 靴下やハンカチ、バッチやバッグTシャツなどの身に付けるものから、ポストカードやマスキングテープといった文具まで。 私はポストカードを購入。ミナといえばこれ!という王道を今回の想い出として買いました。これを見る度に今日受け取ったいろいろなものを思い出せるように。
ほぼ日コラボのマスキングテープをちょこっと貼ってくれてました。
こんなところもうれしいです。
この展覧会は 2020年2月16日(日)まで開催していますが、 渋谷パルコ8階で「ほぼ日曜日」のミナ ペルホネン企画展『つづくのつづき』 というのもやっています。 くわしくはコチラを見てください➡つづくのつづき ほぼ日手帳の数量限定カバーの抽選販売もありますよ。 そういえば、私も1つだけミナのほぼ日カバーもってます!
これです。 ほぼ日手帳2012 「meets(ミーツ)」
手帳としてではなく、中身がまっ白なノートをアイデア帳として大切に使っています。何年も大切に使おうかな、、、と、また愛着が湧いてきました。
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